- 2025年11月7日
ファイヤーキング色の診察室 ––院長のコレクションが生んだ“ほっ”とするクリニックのヒミツ––

実は“食器”が原点?――院長のアメリカ留学とファイヤーキング
2012〜2015年、院長はアメリカ中西部の大学で基礎研究に明け暮れていました。
研究の合間に足繁く通ったのが、小さな町のアンティークショップ。そこで出会ったのが、1940年代にアンカーホッキング社が生んだ耐熱ミルクガラス 「Fire-King(ファイヤーキング)」 です。
• 厚みのあるミルキーなガラス
• 手に取るだけで温かみを感じるパステルカラー
• どこかレトロで、でも今見ても古さを感じないデザイン
気づけば、トランクの隙間を埋めるほど集めてしまいました。
カップの色でクリニックを設計⁉︎
帰国後、「患者さんがほっとできる空間を作りたい」と考えたとき、ふと思い出したのがファイヤーキングの柔らかな色合い。
• ジェダイ(パステルグリーン)
• ターコイズブルー(パステルブルー)
• アイボリー
• ピンク …など

これらの代表的なカラーからインスピレーションを得て、院内の壁を塗装しました。
写真に写っているマグ(実物のファイヤーキングです!)を並べ、色見本代わりにペンキ屋さんと1色ずつ確認したのは、今でも楽しい思い出です。


色が生む“リラックス効果”
糖尿病診療では、ストレスのコントロール がとても大切です。
パステルカラーは視覚的な刺激が少なく、副交感神経を優位にしてくれると言われています。
▶︎ 血糖値を測るときに緊張しない
▶︎ 待ち時間にくつろげる
▶︎ 診察中に質問しやすい雰囲気になる
そんな効果を狙って設計しました。実際、「病院っぽくなくて落ち着く」と言ってくださる患者さんが増え、スタッフの笑顔も自然と増えたように感じます。
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産業医としても“色”を活用
産業医・労働衛生コンサルタントとして職場を訪れる際も、
「集中できる色」「疲れにくい照明」など、環境と健康の関係 をアドバイスしています。
クリニックの内装は、その実験室でもありサンプル。ぜひ来院されたら壁やマグにも注目してみてくださいね。
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さいごに
ファイヤーキングのマグには「毎日をちょっと楽しくする力」があります。
城医院も、“診察のたびに元気がわく場所” でありたい——そんな思いを込めて日々の診療にあたっています。
これからも、糖尿病専門医としての知見と、産業医・労働衛生コンサルタントとしての経験を活かし、皆さんの健康をトータルにサポートしていきます。どうぞお気軽にお立ち寄りください。

監修
城医院 院長 城聡一
医学博士、糖尿病専門医指導医、産業医、労働衛生コンサルタント
院長は糖尿病専門医として25年の経験と、年間4,000名以上の治療実績があります。
また、産業医・労働衛生コンサルタントとして15年の経験があり、10社以上と契約し、延べ1,000件以上の産業医面談(メンタル相談含む)を行なっています。
