- 2025年8月5日
学会が推奨する糖尿病の食事療法を専門医が解説します
こんにちは。豊中市で糖尿病診療に力を入れている城医院です。
今回は「糖尿病の食事療法」について、日本糖尿病学会が推奨している方法をできるだけわかりやすく解説します。
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🍚 食事療法とは?
糖尿病の治療の基本は「薬よりもまず生活習慣の見直し」から。
その中でも食事療法は最も重要な柱です。
日本糖尿病学会では、「バランスの良い食事を、適量で、毎日続けること」が基本とされています。
厳しい制限ではなく、無理なく続けられることが大切です。
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✅ 日本糖尿病学会が推奨する食事療法の基本ポイント
① 総エネルギー量の調整
1日の適切なカロリーは、以下のように計算します。
標準体重 ✖︎ 活動係数
活動レベル
→係数の目安
軽い(デスクワーク中心)
→25〜30
普通(立ち仕事が多い)
→30〜35
活発(肉体労働中心)
→35〜
たとえば、標準体重が60kgで軽い活動の人なら
→ 60 × 25 = 1500kcal/日 が目安になります。
大体の日本人は、
男性 1600-2000kcal/日
女性 1400-1600kcal/日
となります。
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② 栄養バランスを整える
三大栄養素をバランスよく食べる。
炭水化物 50%
タンパク質 20%
脂質 20%
主食・主菜・副菜もバランスよく食べるのが基本です。
• 主食(ごはん・パン・麺など):エネルギー源。食べすぎ注意。
• 主菜(肉・魚・卵・大豆など):たんぱく質で筋肉維持。
• 副菜(野菜・きのこ・海藻など):ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富。
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③ 糖質の量と質に注目
• 糖尿病学会では糖質制限は必須ではないとしています。
• 重要なのは「何をどれだけ食べるか」。
\ おすすめの工夫 /
• ごはんを軽めにする
• 野菜から先に食べる(ベジファースト)
• 全粒粉パンや玄米など、血糖値が上がりにくい糖質を選ぶ
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🚫 NGな考え方
• 「糖尿病=白ごはん禁止」ではありません。
• 「炭水化物ゼロ」にすると逆にエネルギー不足になります。
• 大事なのは適切な量とバランスです。
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🍴 毎日続けるためのポイント
• 食べたものを記録する(レコーディングダイエット)
• 1日3回の食事をなるべく規則正しく
• 外食やコンビニも、選び方を工夫すればOK
🏁 まとめ
ポイント
カロリー →自分の体に合った量を計算する
バランス →主食・主菜・副菜をそろえる
糖質 →無理な制限より「質と量」に注意
食事療法は「一時的なダイエット」ではなく、「一生の健康を守る習慣づくり」です。
当院では、糖尿病専門医として、患者さん一人ひとりの生活に合った食事のアドバイスを行っています。
気になることがあれば、ぜひご相談くださいね。
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📍豊中市・城医院
糖尿病専門医/産業医/労働衛生コンサルタント
https://jo-iin.com

監修
城医院 院長 城聡一
医学博士、糖尿病専門医指導医、産業医、労働衛生コンサルタント
院長は糖尿病専門医として25年の経験と、年間4,000名以上の治療実績があります。
また、産業医・労働衛生コンサルタントとして15年の経験があり、10社以上と契約し、延べ1,000件以上の産業医面談(メンタル相談含む)を行なっています。