- 2025年8月27日
専門医が解説!GLP-1注射は“電動アシスト自転車”──漕いだ分だけ加速する血糖コントロール
こんにちは。豊中市で糖尿病診療に力を入れている城医院です。
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GLP-1製剤は“電動アシスト自転車”
――「ペダルを漕ぐ=生活習慣」を忘れずに!
1. そもそもGLP-1製剤って?
• 腸ホルモンGLP-1 の働きを薬で強め、
1. 食後の血糖上昇をゆるやかに
2. 胃の動きをおだやかにして満腹感をキープ
3. 脳に「もう食べなくていいよ」とサイン
• 代表例:オゼンピック®(週1回注射)、マンジャロ®(週1回注射 ※インスリン分泌促進+食欲抑制の“二刀流”)
2. 電動アシスト自転車になぞらえる理由
- ペダルを回す人=食事と運動を頑張る人:モーターが加速し、血糖・体重ともに大きく改善。
- ペダルを回さない人=生活習慣を変えない人:モーターは空回り。薬の効果は限定的。
3. こんな方におすすめ
- 標準的な治療でHbA1cが目標に届かない
- BMIが高く体重コントロールが必要
- 注射は週1回で済ませたい(自己注射が初めてでも取り組みやすい)
4. 服用のコツ=“安全運転のルール”
- スタートは低用量から
→ 吐き気・腹部膨満などの副作用を軽減 - 毎週同じ曜日・時間に
→ 血中濃度を安定させる - 飲酒はほどほどに
→ 低血糖を防ぐ - 持続できる運動をプラス
→ “漕ぐ力”をつけ て薬効アップ - 定期的な血液検査
→ 膵炎・胆石などの早期発見
5. よくある質問
質問回答(院長のひとこと)
Q どれくらい体重が落ちますか?
A 平均で5〜15%減が報告されていますが“ペダルの回し方”で大きく変わります。
Qずっと打ち続けるの?
A 生活習慣が安定し、目標体重・HbA1cを維持できれば減量・中止も可能です。
Q保険は使えますか?
A 2型糖尿病で基準を満たす場合に保険適用。肥満目的だけでは適用外です。
6. まとめ
- GLP-1製剤=電動アシスト自転車
- ペダル(生活習慣)を漕げば薬が強力サポート
- 漕がなければ進まない —— だからこそ、私たちは「薬 × 生活習慣」の両輪で伴走します!
疑問や不安はお気軽に外来でお尋ねください。あなたのペダルが軽く回り続けるよう、城医院が全力でサポートします。

監修
城医院 院長 城聡一
医学博士、糖尿病専門医指導医、産業医、労働衛生コンサルタント
院長は糖尿病専門医として25年の経験と、年間4,000名以上の治療実績があります。
また、産業医・労働衛生コンサルタントとして15年の経験があり、10社以上と契約し、延べ1,000件以上の産業医面談(メンタル相談含む)を行なっています。