• 2025年11月18日

胸痛が出たら“迷うぐらいなら119番”が正解です

今日は「救急車を呼ぶとき、呼ばないとき」についての話題です。

胸の痛みは「迷うぐらいなら119」

日常診療をしていると、年に数回は救急車を呼ぶ場面に出会います。
当院で多いのは**急性冠動脈疾患(急性心筋梗塞や不安定狭心症)**の疑いでの搬送です。

診断の決め手は、実は**8割が問診(症状の聞き取り)**にあります。
典型的なのは、
• 突然の強い胸の痛み
• じっとしていられないような苦しさ
• 冷や汗が出る

といった症状です。

さらに、高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙・肥満といった基礎疾患がある方にこれらの症状が出た場合、急性冠動脈疾患の可能性がぐっと高まります(1)。

このようなとき、患者さんやご家族は「救急車を呼ぶほどかな?」と迷うことがありますが、結論はシンプルです。
迷うぐらいなら119番をしてください。
心筋梗塞は分単位で進行する病気であり、ためらいが命取りになることがあります(2)。

クリニックでの現場は「慌ただしい」

私自身も「ワンオペ」で診療しているため、急変時には
• 目の前の患者さんの対応
• 他の患者さんを待たせる調整
• 搬送先病院への連絡
• 紹介状の作成
• 救急要請

を同時にこなす必要があります。診察室は一気に緊迫した雰囲気に包まれます。
しかし、こうした迅速な対応が患者さんの命を救う分岐点になることを日々実感しています。

まとめ
• 胸痛+基礎疾患(高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙・肥満)は要注意
• 「冷や汗」「強い痛み」「じっとしていられない」があれば救急搬送を
• 迷うぐらいなら119番を
• 救急車を呼ぶのをためらわないことが大切

💡 あなたやご家族は「この症状なら救急車を呼ぶ」という基準を話し合ったことがありますか?

引用・参照
1. 日本循環器学会「急性冠症候群の診療ガイドライン」2023年改訂版
2. 厚生労働省 救急医療に関する資料 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000189322.html

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城医院 院長 城聡一

監修

城医院 院長 城聡一
医学博士、糖尿病専門医指導医、産業医、労働衛生コンサルタント

院長は糖尿病専門医として25年の経験と、年間4,000名以上の治療実績があります。
また、産業医・労働衛生コンサルタントとして15年の経験があり、10社以上と契約し、延べ1,000件以上の産業医面談(メンタル相談含む)を行なっています。

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