• 2025年12月4日

手のひらサイズの“隠れ炎症”が血糖を揺らす! 歯周病ケアで HbA1c を下げる方法

こんにちは。豊中市で糖尿病診療に力を入れている城医院です。
院長は糖尿病専門医であると同時に、産業医・労働衛生コンサルタントとして多くの企業をサポートしています。今日は**「糖尿病と歯周病の深い関係」**についての話題です。

歯ぐきは“手のひらサイズ”の炎症源になる

• 歯周病で赤く腫れた歯ぐきの総面積は、実は手のひらと同じくらいといわれます。これだけ大きな「傷」が常に体内でくすぶっていると想像すると、放置できないことが分かります。 
• 炎症部位からはTNF-αやIL-6などの炎症性サイトカインが血流に乗って全身へ。これがインスリン抵抗性を高め、血糖コントロールを悪化させる要因になります。

歯周病を治療すると HbA1c が下がるエビデンス

• 2022 年のCochrane 系統的レビューでは、歯周基本治療(スケーリング・ルートプレーニング)後 3〜4 か月で HbA1c が平均 0.43%低下、6 か月後でも 0.30%の低下が確認されました。 
• 日本歯周病学会のガイドラインも「HbA1c を約 0.36%改善し得る」と結論づけ、糖尿病患者への歯周治療を**グレード B(推奨)**で勧めています。 

歯周病が糖尿病を悪化させるメカニズム(かんたん解説)

1. 歯周ポケットに細菌が定着
2. 免疫反応で炎症 → サイトカイン放出
3. サイトカインが肝臓・筋肉に作用しインスリン抵抗性↑
4. 血糖値上昇 → 高血糖は歯周組織の血流障害を招き、歯周病をさらに悪化
5. …という 悪循環ループ が完成

明日からできるセルフケア & クリニックの活用法

• 毎日の歯みがき+フロス:プラーク除去が基本です。
• 3〜4 か月ごとのプロケア:歯科医院でのスケーリングが推奨されます。
• 血糖コントロールが不良の方ほど歯周病が悪化しやすいので、歯科と内科が連携することが大切です。
• 当院では、リブレなどの血糖データを歯科に共有し、治療効果を客観的にフォローしています。企業健診でのフィードバックや産業医面談でも、口腔ケアの重要性をお伝えしています。

企業の皆さまへ 〜健康経営の視点でも“口腔ケア”〜


産業医として現場を見ていると、歯科受診率が低い職場ほど、糖尿病関連の再検査や休業が増える傾向があります。
社員の血糖コントロールを守るには、定期健診だけでなく歯科受診を福利厚生に組み込むことも有効です。健康経営優良法人を目指す企業さまはぜひご相談ください。



良かったらフォローとスキをお願いします。

城医院|豊中市庄内駅10分の糖尿病専門医・産業医豊中市庄内の城医院のホームページです。 院長は日本糖尿病学会認定の糖尿病専門医であり糖尿病治療に力を入れているのが当院の大jo-iin.com

城医院 院長 城聡一

監修

城医院 院長 城聡一
医学博士、糖尿病専門医指導医、産業医、労働衛生コンサルタント

院長は糖尿病専門医として25年の経験と、年間4,000名以上の治療実績があります。
また、産業医・労働衛生コンサルタントとして15年の経験があり、10社以上と契約し、延べ1,000件以上の産業医面談(メンタル相談含む)を行なっています。

ホームページ