• 2025年8月25日

血糖だけじゃない!糖尿病患者さんを襲う「死因トップ3」と今すぐできる対策を専門医が解説します

こんにちは。豊中市で糖尿病診療に力を入れている城医院です。
以前、メタボリックドミノの解説をしましたが、今日はドミノの最後はどうやって倒れるのかというお話をしたいと思います。


【最新版】糖尿病患者さんの主な死因ランキングとその理由

(2011〜2020年・全国約6.8万人データ)
🔢 最新ランキング TOP3
順位   死因       割合
1位  悪性新生物(がん)  38.9 %
2位  感染症(肺炎が中心)17.0 %
3位  血管障害(心、脳)  15.0%

🩺 1位:がんが最多になるワケ
• インスリン抵抗性と慢性炎症が発がんリスクを高める
• 膵がん・肝がん・肺がんが目立ち、とくに膵がんは女性で高率 
• 糖尿病でない方と比べても、がん死亡は有意に高い傾向 

👉 対策
• 年1回のがん検診(特に胃・大腸・肺・膵)
• 禁煙・節酒、適正体重の維持
• 適度な運動と野菜中心のバランス食



🦠 2位:感染症(主に肺炎)
• 高血糖は免疫力を低下させ、肺炎などの感染症にかかりやすい
• 肺炎が感染症死亡の約2/3を占めます 

👉 対策
• 65歳以上や基礎疾患のある方は肺炎球菌ワクチン・インフルエンザワクチンを定期接種
• こまめな手洗い・口腔ケアで口からの細菌侵入をブロック
• 血糖コントロールと十分な睡眠で免疫力アップ



❤️‍🩹 3位:血管障害
• 内訳は 脳血管障害 5.2 %/虚血性心疾患 3.5 %/慢性腎不全 2.3 % 
• 1970年代は25 %前後を占めていましたが、現在は10 %台まで減少
• 背景には降圧薬・脂質異常症治療薬の進歩とSMBG/CGMによる血糖管理改善 

👉 対策
• 血圧130/80 mmHg未満、LDL-C 140mg/dL未満を目標に
• 毎年の頸動脈エコー・ABI検査で動脈硬化を早期発見
• 継続的な**運動療法(速歩30分/日)**で血管を守る

📈 死因の変化が示す“良いニュース”と“これからの課題”

時期     血管障害    がん  感染症
1971–80年代 約25 %            約24 %        約12 %
2001–10年代 約10 %            約30 %        約17 %

• 血管障害は大幅に減少:薬物療法と生活習慣改善の効果
• がんと感染症は増加:高齢化と糖尿病人口の増加が影響

(数値は厚労科研報告より作図) 

🏃‍♂️ 今日からできる自己防衛チェックリスト
1. □ HbA1c 7 %未満(できれば6%未満)をキープ
2. □ 年1回のがん検診+眼底・腎機能検査
3. □ 毎日30分以上のウォーキング
4. □ インフル・肺炎球菌ワクチン接種済み
5. □ 口腔ケア&禁煙で感染症リスクを下げる

✉️ まとめ

糖尿病による“急死”は減りつつありますが、がん・感染症・血管障害の3大リスクは依然として大きな課題です。
「最近検診を受けていない」「ワクチンがまだ」という方は、お気軽に城医院までご相談ください。

あなたの健康寿命を延ばすお手伝いをさせていただきます。

城医院|豊中市庄内駅10分の糖尿病専門医・産業医豊中市庄内の城医院のホームページです。 院長は日本糖尿病学会認定の糖尿病専門医であり糖尿病治療に力を入れているのが当院の大jo-iin.com

城医院 院長 城聡一

監修

城医院 院長 城聡一
医学博士、糖尿病専門医指導医、産業医、労働衛生コンサルタント

院長は糖尿病専門医として25年の経験と、年間4,000名以上の治療実績があります。
また、産業医・労働衛生コンサルタントとして15年の経験があり、10社以上と契約し、延べ1,000件以上の産業医面談(メンタル相談含む)を行なっています。

ホームページ