- 2025年8月28日
専門医が解説!同じ遺伝子でも“暮らし”が決める!ハワイ・LA・広島スタディが暴く糖尿病リスク
こんにちは。豊中市で糖尿病診療に力を入れている城医院です。
今回は、**「ハワイ-ロサンゼルス-広島スタディ」**と呼ばれる日系人医学調査をご紹介します。スライドにあるグラフは、この研究が示した“環境のちがいが肥満や2型糖尿病の発症にどれほど影響するか”を一目で表しています。
1. 研究の概要 ― 同じ遺伝子、ちがう環境
この調査では、遺伝的にほぼ同じ日本人の3グループを比べました。
• 日本在住の日本人
伝統的な和食中心、日常的に歩く機会が多い生活。
• 日系1世(日本生まれで成人後に渡米)
食事や働き方が欧米型に半分ほどシフト。
• 日系2世以降(米国生まれ・育ち)
幼少期から完全に欧米型の食事・生活習慣で成長。
それぞれのBMI、血糖値、糖尿病有病率を測定し、「環境(食事・運動習慣)がどれだけリスクを変えるか」を解析しました。
⸻
2. 主な結果 ― 欧米化が進むほどリスク急上昇
• 肥満率は日本在住の日本人を1とすると、日系1世は約1.5倍、日系2世以降は2倍以上。
• 糖尿病有病率も同じ傾向で、環境が欧米化するほど直線的に増加しました。
つまり、遺伝よりも生活環境の影響がはるかに大きいことが証明されたのです。
⸻
3. なぜ重要なのか
1. 環境要因の決定的証拠
「体質だから仕方ない」という思い込みを覆し、食事・運動でリスクを下げられると示しました。
2. 予防プログラムの礎
今の糖尿病予防指針や企業の健康経営施策は、このエビデンスが基盤。
3. アジア人特有のリスクへの気づき
「BMIが低めでも内臓脂肪が増えやすい」という知見の先駆けとなりました。
⸻
4. 私たちが今日からできること
• 食事:野菜から食べ始め、加糖飲料を控える。
• 運動:週150分の有酸素運動+「1時間に1回立ち上がる」習慣。
• 睡眠・ストレス管理:十分な睡眠とリラックス時間を確保。
• 職場環境の改善:社内ウォーキングチャレンジや健康メニューの導入など。
城医院では外来での生活習慣指導に加え、産業医・労働衛生コンサルタントとして企業全体の環境改善をサポートしています。遺伝は変えられませんが、環境は変えられます。一緒にできることから始めましょう!
⸻
まとめ
ハワイ-ロサンゼルス-広島スタディは、**「同じ遺伝子でも暮らし方で糖尿病リスクは劇的に変わる」**と世界に示した歴史的研究です。今日のあなたの選択が、未来の健康をつくります。
城医院|豊中市庄内駅10分の糖尿病専門医・産業医豊中市庄内の城医院のホームページです。 院長は日本糖尿病学会認定の糖尿病専門医であり糖尿病治療に力を入れているのが当院の大jo-iin.com

監修
城医院 院長 城聡一
医学博士、糖尿病専門医指導医、産業医、労働衛生コンサルタント
院長は糖尿病専門医として25年の経験と、年間4,000名以上の治療実績があります。
また、産業医・労働衛生コンサルタントとして15年の経験があり、10社以上と契約し、延べ1,000件以上の産業医面談(メンタル相談含む)を行なっています。